第一課 新室友 | 新しいルームメイト |
-1- | 中国語 | 日本語 |
(美國大學學生宿舍電梯門口,高偉立在等電梯。林建國跟爸爸,媽媽拿著行李走過去。) | (アメリカの大学の寮のエレベーターの前、ガオ・ウェイリーはエレベーターを待っている。リン・ジェンゴウとパパ、ママはトランクを持って歩いてくる。) | |
建國 | 我的房間在五摟。(電梯門開了,四人走進去) | 僕の部屋は5回や。(エレベーターが開き、4人が乗る) |
偉立 | 嗨!你們好。 | こんにちは。 |
媽媽 | 你會說中文啊? | あんた中国語ができんの? |
偉立 | 我學過一點兒。我是中文系二年級的學生。 | ちょっと勉強してますねん。ぼく中国語学科の2年生ですわ。 |
建國 | 我是新生。我叫林建國。你呢? | 僕は新入生です。リン・ジェンゴウです。あんたは? |
偉立 | 我是William。我的中文名字是高偉立。 | William。中国語の名前はガオ・ウェイリー。 |
建國 | 這是我爸媽。 | こっちはうちの親です。 |
偉立 | 林先生,林太太,幸會,幸會。 | リンさん、始めまして。 |
爸媽 | 你好!(出了電梯) | こんにちは!(エレベーターを出る) |
偉立 | 我也住五摟。你住幾號房? | 君も5階か。何号室? |
建國 | 五○六。 | 506。 |
偉立 | 真的嗎?我也住五○六。Great!噢,對了。太棒了。 | マジで?俺も506や。Great!ああ、そや。すんげえー。 |
媽媽 | 是啊!真沒想到建國的室友會說中國話。(進了房間) | ほんとやね!ジェンゴウのルームメートが中国語できるとは思わんかったわ。(部屋に入る) |
建國 | 這是我的床吧?(把東西放下,上下左右看一看) 呣,看起來還不錯,就是舊了一點兒。 |
これが僕のベッドか?(荷物を置いて周りを見回す)うん、見た感じ悪うないけどちょっと古いなあ。 |
媽媽 | 舊點兒沒關係,你自己弄乾淨就好了。(對偉立) 以後要麻煩照顧他了。這是他第一次離開家。 |
古うてもええのんよ、あんたが自分で綺麗にしたらええねん。(ウェイリーに向かって)これからお世話かけますけどよろしゅうお願いしますね。今回この子は初めて家を離れるもんで。 |
建國 | 媽!我不是小孩子了。 | ママ!俺は子供とちゃうで。 |
媽媽 | 好,好,我知道。可是他是二年級,知道的總是多一點兒。 | よう解ってるて。けどこちらは2年生やから、知ってはることもいろいろあるやろ。 |
爸爸 | 我們做父母的總是不放心,怕孩子不會照顧自己。 | 私ら親としては安心できんのですわ、息子がちゃんとでけるかどうか。 |
偉立 | 我父母本來也一樣,後來我開始送報,幫忙做家事,因為我做得還不錯,他們慢慢兒地就放心了。 | 僕の親も前は同じでしたわ、でも新聞配達を始めて、家の手伝いをするようになって、まだまだやったけど、親も少しづつ安心するようになってきましたわ。 |
媽媽 | 難怪有人說西方小孩比東方小孩獨立。 | 道理で西洋の子はうちらの子よりもひとり立ち寸のが早いはずやわ。 |
建國 | 那是因為你們從來不讓我們獨立。 | そんなん、ママらはこれまで僕に何もさせへんかったやん。 |
媽媽 | 我們覺得把念書好最重要,所以沒叫你們做家事,也不希望你們去打工。好了,還是先把箱子裡的東西拿出來吧!(打開箱子) | ママはしっかり勉強すんのが一番大事やと思うてんのよ、そやからバイトもさせへんかったんよ。そうやね、まず先に箱の荷物を出そか!(箱を開ける) |
建國 | 你看,我說得沒錯吧!你又要幫我做了。 | ほら見てみい、言うたとおりや!また僕のことをやろうとしてるやんか。 |
媽媽 | 對不起,我友忘了。好,好,你就自己來吧! | ごめんごめん、忘れとったわ。ほな自分で安生しいや! |
建國 | 你放心,沒問題。我們去吃飯吧!我娥了! | 大丈夫やて、問題あらへん。それよりご飯食べに行こう!お腹減ったわ! |
爸爸 | (對偉立)要不要一起吃? | (ウェイリーに)一緒に食べに行くへんか? |
偉立 | 謝謝,我吃過了。 | もう食べましたんで、ありがとうございます。 |
媽媽 | 那就走吧。別忘了鑰匙。 | そしたら行こうか。鍵忘れんときや。 |
* * * * * * | ||
(在宿舍裡,偉立正在看報) | (寮の中、ウェイリーがちょうど新聞を見ている。) | |
偉立 | 回來啦?!妳爸媽呢? | 帰ったか?!親父さんらわ? |
建國 | 回去了。 | 帰ったよ。 |
偉立 | 你家在哪兒? | お前の家どこや? |
建國 | 波士頓,你呢? | ボストン、あんたは? |
偉立 | Buffalo,水牛城,在紐約州。你爸媽好像很關心你。 | Buffalo,バッファロー、ニューヨーク州にある。お母さんらはめっちゃお前が気になる見たいやなあ。 |
建國 | 是啊!可是我媽太嘮叨,友時候我真受不了。 | そうなんや!ちょっとうるさすぎなんや、たまにたまらん時があるわ。 |
偉立 | 那你一定很高興可以住校了?可是大概過不了幾天,你就回想他們了。你們在家都說中文嗎? | ほな寮に入ってちょうどよかったんちゃうか?けど何日もせん内に親が恋しなるで。お前の家ではみんな中国語で話すんか? |
建國 | 我十歲的時候,全家就從臺灣移民到美國來了。我爸媽怕我們把中文忘了,所以在家的時候,一定要我們說中文。你呢?你為什麼要學中文? | 僕が10歳のときに、みんなで台湾からアメリカに移住して来たんや、親は中国語を忘れるんが心配で、家におるときはいつも中国語で話すんや。あんたは?あんたは何で中国語勉強してんの? |
偉立 | 我幾年前在國家地理雜誌裡看到一篇文章,介紹中國的萬里長城,看了以後,就開始對中國有興趣了。 | 何年か前にナショナル・ジオグラフィック・マガジンの記事を見たんや、中国の万里の長城が紹介されててな、それ見てから、すぐに中国に興味が出て来たんや。 |
建國 | 你的中文說得不錯,口音不太重。你們中文課都學些什麼?有沒有意思? | あんたの中国語うまいやん、発音もきれいや。中国語学科ってどんな勉強するん?面白い? |
偉立 | 說話跟寫字。我覺得很有意思。可是寫字比較難。 | 話すのと書くのやな。俺は面白いと思うで。でも書くんがちょっとむつかしいなあ。 |
建國 | 我也不太會寫。那我也去選你們的課,好不好? | それは僕も一緒や。はな僕も中国語選ぶわ、ええやろ? |
偉立 | 好啊! | ええよ! |
★ ★ ★ ★ ★ | ||
短文 | 高偉立的日記 | ガオ・ウェイリーの日記 |
八月三十一日 星期日 晴 | 八月三十一日 日曜日 晴 | |
太棒了!我的室友是中國人,他們全家是八年前從臺灣移民來的。我跟他們都說中國話,這好想是我第一次說那麼多中文。 林建國瘦瘦的,不怎麼高,很像他爸爸。他看起來人很好,我們大概過不了多久,就可以是好朋友了。他住校,他媽媽好像比他還緊張,總是像幫他做這個,做那個。他爸爸很少說話,可是對我很客氣。記得去年爸媽送我來的時候,也告訴我要好好兒地照顧自己。可是不像林建國的父母那樣--什麼多不放心。 林建國也要選中文系的課,他一定學得比較快,比較好,我得更用功才行,以後有什麼不懂的地方,就可以問他了。 |
すごいで!俺のクラスメートは中国人や、彼らは8年前に一家揃って台湾から移住してきたらしい。俺と彼らは全部中国語で話したんや。こんなにようさん中国語で話をしたんは始めてや。 リン・ジェンゴウは痩せてて、あんまり背も高ない、親父さんにようにてるわ。見た感じええ奴やと思う、多分すぐにええ友達になれると思うわ。ジェンゴウが寮に住むのに、お母さんのほうが緊張してたみたいや、しょっちゅう世話焼いてたわ。お父さんはあんまり喋らへんけど、俺には親切やった。去年俺が親とここに来たとき、俺の親が言ってたのを思い出した。でもジェンゴウの親ほどとは違うなあ--なんも安心でけへんみたいや。 ジェンゴウも中国語を選ぶらしい、ジェンゴウはきっとよう出切るやろう、俺ももっと頑張るつもりや、これから解らんと子があったら、すぐジェンゴウ聞けるしな。 |